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rugrea トキメキ床研究会 ~岐阜県多治見市モザイクミュージアム&オリベストリート散策 編~

ラグリエ部活動

rugrea トキメキ床研究会 ~岐阜県多治見市モザイクミュージアム&オリベストリート散策 編~

2022.07.25 (最終更新日:2025/07/25)

こんにちは!ラグリエのhattoriです。

『足の下のステキな床』著者・今井さんと出会い、床の魅力に改めて気づかされた私たち。

今回は、床好き・インテリア好きにおすすめの岐阜県多治見市で、モザイクタイルの美しさや、街歩きで発見できる“おしゃれな床”を探してきました。

【この記事でわかること】
・多治見市モザイクタイルミュージアムで見つけた写真映えする床・インテリア
・本町オリベストリートのレトロ建築と床デザイン
・現地の床から学ぶDIYアイデアや、おうちインテリアのヒント

床から始まる、暮らしのトキメキ。
DIYやインテリア好きの方、週末のおでかけスポットを探している方にもおすすめの現地レポートです。

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岐阜県多治見市に行ってきました!

「ステキな床探し」第2弾は、岐阜県多治見市へ足を運びました。

多治見市中心部の街並み。歴史を感じる蔵造りの建物と緑の遊歩道が特徴的です。
多治見市内 街の様子

岐阜県の南東に位置し、豊かな自然と水源に恵まれた多治見市。岐阜県内でも、愛知県からアクセスしやすいエリアです。

この地は、古墳時代から続くやきもの文化の発祥地でもあり、現在も「美濃焼」の産地として知られています。

今回は、日本最大級のモザイクタイル産地・笠原町に誕生した 多治見市モザイクタイルミュージアム と、多治見市中心部にある 本町オリベストリート を中心に、“床目線”で街を散策しました。

本町オリベストリートには、陶器商家や蔵をリノベーションしたショップが並び、美濃焼ショッピングや街歩きも満喫できます。

なぜか、ふしぎな、うつくしさ 多治見市モザイクタイルミュージアム

多治見市モザイクタイルミュージアムの駐車場案内サイン。ロゴマークと館名が記載されている。

多治見ICから約25分、土岐南多治見ICから約15分の場所にある 多治見市モザイクタイルミュージアム は、全国的にも珍しいタイルの専門ミュージアムです。

ミュージアム専用の無料駐車場(笠原中央公民館と合同)もあるので、車でのアクセスも便利。平日は駐車スペースに余裕がありました。

ミュージアムまでの道中にある、タイルで作られた野菜やフルーツのオブジェ。
タイルで作られたフルーツのオブジェが並ぶ道。

駐車場からミュージアムへ向かう道のりにも、遊び心あふれるタイル作品が点在しています。

たとえばタイルで作られたベンチや野菜・フルーツのモチーフは、近くで見ると細部までこだわりが感じられます。中には欠けていたり、昆虫がひそんでいるものもあり、歩くだけでワクワクするアプローチです。

独創的な建築が目を惹くミュージアム外観

多治見市モザイクタイルミュージアム外観。小山のような独特のフォルムが特徴。
多治見市モザイクタイルミュージアムの外観。
土の山のようなユニークな建築デザインが印象的です。

駐車場を抜けるとすぐに目に飛び込んでくるのが、まるで小山のようなフォルムの 多治見市モザイクタイルミュージアム の外観です。

このぽってりとした独特な形状は、建築家・藤森照信氏による設計。美濃焼の産地でよく見かける「採土場」をモチーフにしているそうです。自然の景観とも調和し、訪れた人の記憶に残る個性的な建築です。

行ってみたかった多治見モザイクタイルミュージアムにやっといけました。 どこか懐かしい雰囲気が漂う藤森照信さん建築の建物が素敵でした。

多治見市モザイクタイルミュージアムの外壁に埋め込まれたタイルや茶わん。
Yamaさん撮影 外壁にもタイルや茶わんが埋め込まれていて、見応えがあります。

おとぎ話のワンシーンのような正面玄関は本当に映えます。よく見るとお茶碗でお花模様をつくっていて、割れたお茶碗がアートになる発想に驚きました。

受付を済ませたら、いよいよ館内へ。非日常のタイルアート空間を堪能します。

藤森照信氏セレクトのモザイクタイルの世界

受付を済ませて館内に入ると、まずは4階へ。モザイクタイルミュージアムのハイライトともいえる展示フロアです。

モザイクタイルミュージアムの大階段。手すりにはカラフルなモザイクタイルが貼られている。
Yamaさん撮影 『モザイクタイルミュージアムの大階段』。
教会のような厳かな雰囲気で、手すりのタイル装飾も美しいです。

エントランスからすぐの大階段は、まるで神聖な空間に誘われるような神秘的な雰囲気。手すりにはカラフルなモザイクタイルが散りばめられており、期待感が高まります。

岐阜のモザイクタイルミュージアムの展示室。床・壁・天井すべてがタイルで覆われている空間。
床・壁・天井、オブジェもインテリアも、すべてがタイルで彩られています。

4階の展示室には、藤森照信氏が厳選したモザイクタイルやデザインタイルが多数展示されています。

壁や床、天井に至るまでタイルに囲まれた空間は、まさにタイルの魅力を五感で楽しめる場所です。

天井から吊るされたモザイクタイルのすだれ。
Yamaさん撮影『モザイクすだれ』。
天井から吊るされたタイルの連なりが印象的です。
ワイヤーに吊るされたタイルオブジェ。自然光を浴びてきらめいている。
tinaさん撮影『ワイヤーオブジェ』光を浴びてキラキラしてました
多治見のモザイクタイルミュージアムで展示されている和柄タイル
和風の柄タイルも多く、まるで一枚の絵画のような美しさ。

建物の外観も独特ですが、4階の展示室に並ぶタイルのセレクトがとても印象的でした。見るほどに奥深さを感じる空間です。

同じ形のタイルに、つばめ柄のタイルがひとつ混ざっている様子。
tinaさん撮影『同じ形のタイルの中につばめのタイル』。一つだけ右向きに見える不思議なデザイン。

床から天井まで貼られた素敵なタイルアートに釘付けでした。

銭湯や洗面所で使われていた絵タイルや衛生陶器が台座や壁に展示されている。
台座や壁面には、地元を中心に各地から集められた銭湯や洗面所の絵タイルが並びます。

昭和の暮らしに馴染み深かったタイル製品も、藤森照信氏のディレクションで新たな価値が生まれ、普段は気づかない非日常の美しさを感じる空間になっています。

今も変わらず受け継がれている製法やデザインが息づいていて、本当に素敵な空間でしたね。

タイルの製造工程と歴史

3階展示室では、多治見のモザイクタイルがどのように生まれるのか、その歴史や製造工程がわかりやすく展示されています。。

多治見・岐阜のモザイクタイルミュージアムの3階展示室。色や柄が異なるさまざまなタイルが並ぶ様子。
多治見・岐阜のモザイクタイルミュージアムの展示。
色や柄が本当に多彩で、見ていて飽きません。
多治見市モザイクタイルミュージアム3階の昔のタイル展示。家庭の風景に溶け込んだレトロなタイル。
ひと昔前のタイルは、もっと日常生活に溶け込んでいたことが伝わります。

訪問した日は、タイル名称統一100年記念企画展「タイルまでのプロローグ」が開催されており、100年前に起きたタイルの変革の歴史にもふれることができました。

『床が変われば心が変わる』――ラグリエとも通じる部分がありました。戦後の日本を明るく照らしてきたのが、タイルだったのかもしれませんね。

館内で多治見らしいカラフルなタイルをじっくり見学した後は、1階のミュージアムショップへ。

かわいい色や形のタイルがたくさん並び、どれを手に取ろうか迷ってしまいます。

多治見・岐阜のモザイクタイルミュージアムの1階ショップ。色とりどりのタイル商品が並んでいる。
tinaさん撮影 『たくさんのタイルにウキウキ』。
多治見のショップは色も形も豊富で心が躍ります。

タイルを使ったアクセサリーや箸置きなども販売されており、アイデア次第で使い方は無限大。館内の内装も参考になります。

どれも可愛くて、つい「あれもこれも」と欲しくなってしまいます。

1~3階はタイルや製造の歴史、ミュージアムショップもあって、4階とはまた違う楽しさでした。

今回は時間の関係で体験工房は利用できませんでしたが、旅の思い出にオリジナル作品作りもおすすめです。

隣のカフェ『カフェドソレイユ』でひとやすみ

「多治見市モザイクタイルミュージアム」をじっくり楽しんだ後は、隣接するカフェ『カフェドソレイユ』でひと休み。

多治見・岐阜のカフェドソレイユ店内。壁やカウンターがモザイクタイルで装飾されている。
店内はどこを見ても可愛いタイルでいっぱい!

カフェドソレイユは、笠原中央公民館の中にあるおしゃれなカフェ。約15万枚のタイルで彩られた内装は、タイル好きにはたまらない空間です。

多治見のカフェドソレイユでラグリエメンバーがアイスコーヒーとシフォンケーキを楽しむ様子。
tinaさん撮影 『ラグリエ部メンバーと一息』。アイスコーヒーとシフォンケーキをいただきました。

それぞれ好みのメニューを注文して、テラス席へ。店内だけでなく、テーブルやカウンター、床や壁もすべて可愛いタイルづくしなので、思わず写真を撮りたくなります。

多治見のカフェドソレイユのテラス席でミュージアム外観を背景にアイスを撮影している様子。
horaniさん撮影 ミュージアムを背景にしてアイスを撮ってしまいたくなりました♡

テラス席からは、ミュージアムの外観を眺めながらカフェタイムを楽しめます。

多治見市モザイクタイルミュージアムに訪れた際は、ぜひカフェドソレイユにも立ち寄ってみてください。

ランチは 全国的に有名な『信濃屋』で

カフェで休憩した後、お昼も過ぎたので本町オリベストリートを目指しつつ、多治見グルメを満喫するランチタイムです。

多治見の老舗うどん店『信濃屋』の外観。レトロな店構え。
多治見の老舗うどん店『信濃屋』のレトロな外観。

事前にゆかキチさんからおすすめされていた、うどん・そばで有名な『信濃屋』さんに到着。

多治見『信濃屋』の暖簾と看板。昭和の趣が感じられる。
歴史を感じる暖簾や看板が印象的です。

うどん好きが最後に行き着く“聖地”とも言われる多治見の人気店。多治見駅から徒歩7~8分の場所にあり、古き良き民家を活かした佇まいです。

おばあちゃんの家を思い出しました。

多治見の信濃屋名物『ころうどん』と『支那そば』の盛り付け例。
一番人気の『ころうどん』と『支那そば』。

メニューは『ころうどん』『かけうどん』『支那そば』の3種類のみ。なかでも『ころうどん』が一番人気とのことで、まずはそちらを注文しました。

超極太麺がもちもちしていて美味しかったです。昭和な雰囲気のお店や店主の方も素敵でした。

お店の方によると、複数メニューを注文される方も多いそうです。

食べ終わった後、やっぱり『支那そば(小)』も気になり追加注文してしまいました(笑)。

お店の佇まいや雰囲気が、まるで昭和にタイムスリップしたよう。口コミ通りの美味しさで、亭主のお人柄も魅力的でした。

「ころうどん」は麺がもっちもち。「支那そば」は他にはない独特の硬さとコシで、ここでしか味わえない一杯でした。美味しかったです!

「コロナ禍だけど、残りの時間も多治見の旅を楽しんでください」と声をかけていただき、味もお店もとても素敵な思い出になりました。

陶器三昧のまち 多治見本町オリベストリート

ランチの後は、いよいよ多治見本町オリベストリートの散策へ。

多治見本町オリベストリートの街並み。歴史ある建物が並ぶ観光エリア。
どんなお店があるかな~?多治見本町オリベストリートの街並み。

多治見本町オリベストリートは、美濃焼文化が息づく多治見市の歴史を色濃く残す約400mのストリートです。

多治見市本町オリベストリートの歴史的な商家や蔵が立ち並ぶ風景。
歴史を感じる建物がたくさん並んでいます。

明治初期から昭和初期に建てられた商家や蔵が多く、歴史ある町並みを楽しみながら歩くことができます。

多治見オリベストリートのおしゃれな雑貨店外観。リノベーションされた歴史的建物。
もともとの建物を活かした、おしゃれな雑貨屋さんもたくさん。
多治見本町オリベストリートの雑貨店店内。カワイイ食器や雑貨が多数並ぶ。
店内は、可愛い食器や雑貨が満載!心奪われます。

古い建物でも、一歩中に足を踏み入れると、カワイイ食器や小物、インテリアが豊富に並んでいます。

ストリート全体が昔の建物を活かして、今の時代に合わせた店内になっていました。

多治見オリベストリートの雑貨店。タイルのような小さな器が並ぶ様子。
tinaさん撮影 『オリベストリートの雑貨屋さんにて』。小さな器もタイルのようでかわいかったです。

どの器も可愛くて、つい目移りしてしまいます。

多治見オリベストリートのカフェ天井。波打つ独特な天井デザイン。
horaniさん撮影 『波打った天井』。初めて見て大興奮しました!

美容院をカフェにリノベーションしたお店など、昔ながらの街並みを生かしたレトロでカワイイお店も多数。歩くたびに発見があります。

多治見オリベストリートのパン屋店内。印象的なパンの照明が飾られている。
horaniさん撮影 『パンの照明』。素敵でした!

元銀行の古い洋館を活かした、雰囲気のあるパン屋さんも発見できました。

パン好きの私は、パン屋さんの外観と照明も素敵ポイントでした。

この床どーこだ?

今回の散策でも、多治見本町オリベストリートを中心に、思わず写真を撮りたくなる**ステキな床**をいくつも発見しました!

多治見オリベストリートで見つけた個性的な床タイル。美濃焼の技術が活きている。
horaniさん撮影 この床を見た瞬間に好物って思ってしまう床様でした!
多治見本町オリベストリート散策で出会った美しい床タイル。道の最後を飾るタイル。
horaniさん撮影 ストリートの最後をしめくくるように素敵なタイルに出会えました!

古民家や、美容室を改装した雑貨屋さんが印象的でした。かわいいお店も多かったです。器巡りにもいいですね!

食器店や雑貨店がたくさんあって楽しかったです。シンプルでかわいい美濃焼の食器もたくさんあったので、まとめてほしいときにまた来るといいかもと思いました。

一番こころをひかれたのは昔の美容院を床から全てそのままの状態で焼き菓子やコーヒーを提供するお店の床です。

いつの時代も美容院と言えばお洒落トレンドを掴む場所。なにより、床がこんなにも『気持ちが上がる空間作り』に影響を与えるのは、今も昔も変わらないんだと実感しました。

多治見本町オリベストリートの謎の床。どこで見つかるか探してみてください。
この床、どーこだ?

今回の多治見市「トキメキ床探し」では、カワイイ床をたくさん見つけることができました。

ご紹介した床が、どこにあるのか?実際に歩いて探してみるのもおすすめです。

多治見本町オリベストリートで、ぜひあなたのお気に入りの床も探してみてください。

rugrea トキメキ床研究会~多治見市編~まとめ

雨が降ったりやんだりの一日でしたが、多治見の街歩きと床探しをしっかり楽しみました。

多治見市モザイクタイルミュージアムの公式ブックを手にしたYamaさん。タイル好きにおすすめの一冊。
Yamaさんは、モザイクタイルミュージアムの公式ブックを購入

タイルミュージアムもオリベストリートも初めて行きました。一日いろいろ見て回れて楽しかったです。

モザイクタイルは同じ形だけでアートするのではなくて、違う形をひとつ入れるだけでクスッと笑っちゃうようなアートにもなるんだなって、ミュージアムを見て感じました。

モザイクタイルアートは本当に組み合わせ無限大ですね^^ 初めてのモザイクタイルミュージアム、行けて良かったです。

一日を通して多治見の町並みやタイルは古き良き文化を残しつつ、現代に引き継がれていると感じました。

タイルって、配色や並べ方を変えるだけで、本当にいろんなデザインが作れる素敵なアイテム!床や壁に使うことで、遊び心や、洗練されたおしゃれさも表現できることが、よく分かりましたね。

今回は、タイルミュージアムやカフェで多彩なタイルインテリアにふれ、オリベストリートでレトロな街並みやおしゃれな雑貨店めぐりを満喫しました。

可愛い床を写真に収めるのも、まるで宝探しのような楽しいひとときでした。

多治見市は、カメラを片手に一人でも、ご家族や大切な人と一緒でも、一日じゅう楽しめる街です。

次はどこに行こうか――また新たな「トキメキ床」を探しに出かけたいと思います。

次回のrugrea トキメキ床研究会も、どうぞお楽しみに。

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●多治見市モザイクタイルミュージアム(公式サイト)

岐阜県多治見市笠原町2082-5
TEL :0572-43-5101
https://www.mosaictile-museum.jp/

● CAFE DE SOLEIL.(カフェドソレイユ)

岐阜県多治見市笠原町2081-1 笠原町中央公民館 1F
TEL :0572-43-6800
https://www.instagram.com/cafedesoleil/

●信濃屋 (しなのや)

岐阜県多治見市上野町3-46
TEL :0572-22-1984 (予約不可)
https://tabelog.com/gifu/A2103/A210301/21000027/

●多治見本町オリベストリート

岐阜県多治見市本町5丁目9−1
TEL :0572-21-2765(本町オリベストリート事務所)
https://www.oribe-street.com/

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hattori

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インテリアやお片付けの本を見るのが大好き。 ラグリエの『読みもの』を通して、ワクワクしたり、毎日の生活がちょっと素敵に、楽しくなるような活動をしていきます!
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